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当院では、回復期病棟・外来リハビリテーション・通所リハビリテーション・通所介護の一環として、新たに神経学的音楽療法(以下NMT)を導入する事になりました。つきましては、そのシステムや有用性をご理解して頂きここにご紹介致します |
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◆NMTについて |
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米コロラド州立大学教授 Dr Thaut らにより確立された新しいリハビリテーションシステムで、物理的あるいは器質的中枢神経学的障害からの動作・認識・感覚障害に音楽による更なる教育を加えることで、現実社会への適応の促進を期待するトレーニングです。 |
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◆NMTの適用 |
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標準化されたNMTの関与は、大きく3つの領域に分けられます。 |
(a) |
感覚運動領域:歩行障害の訓練、姿勢の改善、上半身/下半身の機能的動作の強化。 |
(b) |
言語/発話領域:失語症等に対する言語/発話障害の訓練。 |
(c) |
認識領域:聴覚的注意、認識、記憶、社会心理的行動障害。 |
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当院では脳卒中、パーキンソン病、運動性失語症、認知症、失行症、高次脳機能障害に適用したいと考えています。 |
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◆NMTテクニックの例 |
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1. |
RAS:リズムによる聴覚刺激 |
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リズムによる運動合図によって、動作を促進するテクニック。主に歩行のリハビリテーションで速度の改善、左右のバランスの向上、歩幅の修正、ケイデンス(1分間当たりの歩数)の改善を目的とします。 |
2. |
TIMP:治療的楽器音楽演奏 |
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楽器演奏により、主に機械的動作(指の把持、屈曲・伸展、内転・外転、回外・回内、回旋)における関節可動域の改善、持久力向上、筋力強化を目的とします。 |
3. |
MIT:メロディック イントネーション セラピー |
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損なわれていない歌唱力を利用して、発話の産出を促進します。 |
4. |
MACT:音楽による注意制御トレーニング |
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注意の焦点・選択性・持続性・交換性・分割性のトレーニングです。 |
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◆NMTのプログラムプラン |
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入院患者様:1日1単位(20分)、週7日間(月〜日曜日)
通所リハビリテーション、1回45分、週1回 |
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◆NMTスタッフ |
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当院では4名の専任音楽療法士(内2名は国際神経学的音楽療法研修会を修了)が他の療法士と協力して各患者様に最適のテクニックを選択して効果的にリハビリテーションを進めます。 |
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